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個人情報保護の漏洩を監督官庁へ報告するよう求められる [個人情報保護]

 月極駐車場を経営している会社から相談が来ました。「駐車場を借りたいというお客様の申込書を紛失してしまい、お客様から国土交通省に報告をし、会社のHPで公表しろと言われました。」紛失してしまった女性従業員がお詫びにお客様の自宅に行ったところ、わざわざPCの画面を女性従業員に見えるように置いて、そこには個人情報保護法が映し出されていたそうです。その女性従業員は、とんでもないことをしてしまったとしょんぼりしていました。そのお客様は個人情報保護には少々詳しいかもしれませんが、何の道であれ、本当のプロならPCの画面で知識を誇示するという方法は採らないでしょう。おそらく、たいしたことはない、と私は思いました。

 そのお客様の主張の論拠は、
①個人情報の安全管理義務違反という法違反である(法20条  ②法違反については、事実関係及び再発防止策を速やかに公表し、国土交通大臣に報告するように努めよ(国交省ガイドライン25条)

 ①は、法に定める「漏洩」には紛失も含まれるので、個人情報(名前や住所)を記載した駐車場の申込書を紛失したのは、個人情報を安全に管理しなければならないという会社の義務に対する違反である、ということです。

 ②は、違反があったのだから、努力義務であっても、HPで公表し、
国交省に報告してほしい、ということです。ふむふむ、ちょっとは勉強しているんだ。

 そこで、申込書を紛失した従業員に、「どこで紛失したかわかりますか?」と私が尋ねたところ、「お客様から申込書をお預かりして、会社に戻る途中のどこかです。どこかはわかりませんが、会社に戻った時にはありませんでした。」

 しめた!!セーフだ。 「それなら、HPでの公表も国交省への報告も不要です。」

 法律に定められているのは、「個人データ」の安全管理で、「個人データ」とは容易に検索できるように体系的に構成された個人情報です。簡単に言うと、申込書をコンピューターデータ入力したり、ファイルに50音順とかに並べて綴じたりしたら個人データになります。今回の場合、その前に紛失していますから個人データに当たりません。ということは、安全管理義務が発生していないので、公表や報告義務もないということになります。

 とりあえず、お客様には説明をして納得してもらいました。ものすごく悔しそうでしたけど。紛失した従業員はもちろん、会社としてもホッとしていました。

 いやいや、ホッとしている場合ではありません。申込書紛失したら、信用を失失います。個人情報保護は大事ですが、他にも大事なことはあります。

個人情報保護の安全管理措置については、 http://c-hearts.biz/ 

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